農業を「×IT」で最先端へ。高知が見つめる農業の未来とは

農業最先端のエリア高知県 「農業×IT」で世界トップレベルの拠点を目指す

みなさんは、高知県といえば何を思い浮かべますか?
高知県は坂本龍馬やカツオで有名ですが、実は農業の分野で最先端の技術を駆使し、力を入れていることはご存じでしょうか。

山が多く、耕地面積が全国の0.6%と狭い高知県ですが、実は全国と比較したときに面積あたりの生産効率は高知県がダントツ1位なのです。
一反(約10アール)あたりの収穫高が高いということは、農業所得も高いと言えます。
実際、高知県は農業の担い手が減少しているにも関わらず農業産出額は増加傾向にあるのです。
そこには一体、どんな秘密があるのでしょうか?

「こうち新施設園芸システム」の環境制御技術

生産者が減っているにも関わらず農業産出額が増加している秘訣は、「環境制御技術」にあります。
これまで、日本の農業では温度管理が中心で、経験と勘が頼りでした。
属人的な農業では、収量を拡大していくことは難しい。
一転、視点を世界に広げると、高知県の収量を2〜3倍上回るオランダでは、温度、湿度、CO2、気流を作物の樹勢や日射量に応じて総合的にコントロールすることで、農業の生産性を向上するという取り組みをしていました。

そこで高知県は、「こうち新施設園芸システム」と名付けた環境制御技術を取り入れ、「データの見える化」「観察」そして「毎日の栽培管理の見直し」を図る取り組みを実施することにしました。
現在、環境制御技術は主要7品⽬において50%の農家に普及しています。

「Next次世代型施設園芸農業」への進化

上記に加え、さらなる収量増加や高品質化、省力化などを目指して、こうち新施設園芸システムにAIやIoTなどの最先端の技術を融合させたNext次世代型のシステムを開発するため、高知県プロジェクト「“IoP(Internet of Plants)”が導く『Next次世代型施設園芸農業』への進化」にも取り組んでいます。

この新たな取り組みでは、ハウス内環境に加えて農作物の生理・生育の可視化、統合制御の自動化も可能にしています。
これによって出荷量・出荷時期の予測、作業の効率化をはかっています。また、農家間の情報を⼀元化し、産地全体として定時、定量、定品質、定価格の作物生産を目指しています。加えて、集積したデータは、最適な栽培モデルを構築し、出荷量・出荷時期予測を栽培や販売戦略を策定する際にも活⽤できます。

最先端の技術を世界へ

このプロジェクトを効果的に推進するために設立された「高知県Next次世代型施設園芸農業に関する産学官連携協議会」が、PDCAサイクルによるプロジェクトの点検、検証、見直し等を行っています。

以上の取り組みを通して、施設園芸関連産業群における最先端の研究を通して関連する機器・システムを開発し、県外・海外にも販売すること、 IoP専⾨⼈材の育成世界トップレベルの拠点を⽬指しています。

農業人口の減少と高齢化が主要な課題となっている日本農業、そして人口増で逼迫する世界の食糧生産において、高知県のような取り組みがブレイクスルーとなるかもしれません。

高知では、エリアを盛り上げる仲間を募集。1/29大阪でイベント開催

そんな高知県には、年間約1000組の方が移住をされており、「大自然」が好きで移住された方、釣りやサーフィンなど「趣味」が好きで移住された方、カツオや日本酒など「食べ物」が好きで移住された方、そして高知の「人」が好きで移住された方など理由はさまざまです。

1月29日(水)19時から、関西にお住まいの方が集うIT関連の交流会「高知 IT MeetUP in 大阪」を開催。参加者を募集します。

参考資料

⾼知県「“IoP(Internet of Plants)” が導く「Next次世代型施設園芸農業」への進化」

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