“今が人生で一番の楽園”世界農業遺産にも認定された秘境・徳島県にし阿波エリアは、住む人が生活を最高に楽しむ楽園だった

ジビエ、林業、うだつの町散策…徳島県にし阿波「世界トリプル体験ツアー」レポート

みなさまこんにちは!シビレ「OFF TOKYOアンバサダー」の長尾 愛里と申します。半年前に東京からの移住を決断し、愛媛県民となりました。「Next commons lab 西条」に所属しながら、地域の食を盛り上げるための起業を志し、準備をしているところです。

今回は、「OFF TOKYOアンバサダー」として「にし阿波エリア体験ツアー」に参加してきました。にし阿波エリアは、徳島県の西部にある美馬市、三好市、つるぎ町、東みよし町の4つの市町の総称とのこと。中四国で初めて「世界農業遺産」に認定され、世界から人が訪れているこの土地を、2019年3月16日〜17日の2日間で巡りました。

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今回のイベントをレポートする、長尾愛理です!

ツアーの出発地点は、三好市にある阿波池田駅。ツアーメンバーが集合したのち、早速三好市内を散策しました。

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古い建物をリノベーションした複合施設。カフェや宿泊施設があります。

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三好市内にある街並みでよく見かけたのは、「うだつ」。建物の2階部分にある、出っ張りのことをいいます。当時は防火のためにうだつを作ったそうです。

まち歩きの後は、交流拠点「MINDE」へ。

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こちらも古い家屋をリノベーション。レストランやお試しオフィスなどがそろいます。

古さと新しさがうまく融合した施設で、ツアーメンバーも興味津々。MINDEの一角を貸し切り、自己紹介&お昼ごはんタイムです。

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地元の食材を使用したおいしいカレーランチ!みんな積極的におかわりをしていました

今回のツアーメンバーは、地元に住んでいながらも、深く関わったことがないので来てみたかったと語る方、東京と東北の2拠点居住をしている中で、他の地方の取り組みに興味があって参加された方、職業はイラストレーターで、まちづくりに興味があって参加された方(レポートをイラストでまとめてくれました!2ページ目に掲載しています)など、様々な人が集まりました。そして、東北にゆかりのある方が多く、東北話に花が咲きました。ご飯を食べた後は、地元の林業を支えている工藤さんより、林業についてレクチャーをして頂きました。

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工藤さんは、林業に携わり30年以上。林業を盛り上げるため、「やましごと工房」を立ち上げた、にし阿波の山々についての第一人者です。

現在の日本の森林率は66%。対して、にし阿波エリアだけでみると、その森林率は85%だそう。森林の恵みに囲まれたエリアということがよく分かります。しかし、工藤さんは今後の林業の課題について危惧するところがいくつかあるとお話ししました。

それは、人が足りないことや、林業の川上(伐採)・中(卸)・下(加工)が分断されてしまっていることなどです。これらの課題を解決していくために、新たな林業の形を模索している工藤さん。スライドにもお話にも林業への気持ちがこもっていて、お話を聞いた後は、もっと林業について知りたい!と思わず興味が湧きました。

工藤さんのお話を聞いた後は、実際に林業体験!かなりの細道にびっくりしつつ、にし阿波の山奥まで移動して、林業の現場に伺いました。そして……

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地元の林業組合の方に説明を受けながら、実際に木を切っていきます!

ツアーメンバーは、みんな林業初体験。ずしっと重い器具に苦戦しながらも、木を切っていきました。木が無事に切れると、それまで遮られていた光がふわっと山々に戻ってきます。この一気に明るくなる光景には、一同感動。指導してくださった方も、「これがすごく気持ちの良い瞬間で、林業の醍醐味なんだよね!」と笑顔で仰っていました。切った木の切れ端をお土産にして、林業体験は終了しました。

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お土産にいただいた木を持ってパチリ。ヒノキの良い香りが広がりました

林業の後は、吉野川ハイウェイオアシスにて各自温泉やお土産購入を楽しみ、本日のお宿「民宿うり坊」へ。

食べきれないほどの豪華なごちそうが出てきました!

「民宿うり坊」では、夕食に地元産ジビエを堪能できます。しし鍋に、鹿肉の天ぷらに、食べて見ないとわからない!?いのしし肉と鹿肉の食べ比べハンバーグなどなど・・女将さんの手料理はどれも絶品!もちろん、地酒も一緒に頂きます。にし阿波エリアの移住支援の方々や、移住者の方なども同席し、にし阿波話で大盛り上がりの夜でした。

この民宿のオーナーは木下ご夫妻。定年後、ふるさとのにし阿波に戻り、民宿を始めたそう。奥様と二人三脚で運営しています。民宿についてお話を伺った際、木下さんが「今が人生で一番の楽園です」と仰っていました。この時の木下さんの笑顔がとても幸せそうで、素敵な人生だなあと、とても感銘を受けました。

ツアー2日目は、「世界農業遺産」にも登録されている「傾斜地農耕」を見学するため、猿開(さるかい)集落へ。

40度にもなる傾斜地で、多くの作物が育っていました。傾斜が強いため、登るのも一苦労。これを毎日往復する農家さんには、頭が下がります・・。この傾斜があることで、水が土の中に留まりにくく、野菜が水を蓄えようと必死になるので、甘くおいしい野菜になるとのこと。理にかなった農法なのです。

この農地でもかなり標高は高いのですが、もっと驚くべきは、ここよりも上に集落があり、人が住んでいること!実際に、暮らしている方々のお家にお邪魔しました。

西岡田さんご夫妻のお宅にお邪魔し、郷土料理「そばごめ」をいただきます。

きっと大変なんだろうなあ・・と思いながら山の上での生活について尋ねると、西岡田さんからは意外な返答が。

「この生活が好きで、とても楽しんでいるよ。」と笑顔で答えてくださいました。不便な環境でも、いまある暮らしをめいっぱい楽しむご夫婦の姿は、とても素敵でした。

次の目的地は、また別の山の集落へ。昼食は農家レストラン「風和里」で楽しみ、渕名集落を見学しました。

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近くの山々に、集落がいくつかあるのが一望できます

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集落ではおなじみの「こえぐろ」。土の肥やしや乾燥防止に役立ちます

集落を後にし、再び街中へ。サテライトオフィスでもある複合施設「ADLIV」を訪れました。もとは地元の印刷会社が持っていた倉庫だったのですが、改装し、新たな価値を生み出す場となっています。働くのはもちろん、カフェや宿泊施設も併設しており、様々な人が行き交う場所となっているそう。

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とてもお洒落な看板がお出迎え

サテライトオフィスを後にし、最後は脇町へ。「うだつの町並み」を見学しました。

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蔵をリノベーションした施設にて、藍染体験もできるそう。今回は見学だけしたが次回は体験したい!

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昔ながらの街並みがそのまま残ります。歴史がつまっていました

情緒あふれる街並みを散歩し、名残惜しくもツアーは終了しました。

ツアーに参加する前は、「にし阿波」の単語はよく聞いていました。ですが、イメージはぼんやりしていて、自然が豊かなところ、というイメージしかありませんでした。実際に訪れてみると、山と自然の織りなす景色はもちろんのこと、にし阿波に根付いた歴史や人の暖かさを2日間かけて知ることができ、にし阿波の魅力の虜になりました!住んでいるみなさんがにし阿波での生活を楽しみ、地元への愛を感じる方ばかりだったのが、深く印象に残りっています。食も自然も文化も人も魅力沢山なにし阿波エリア、これからますます面白くなりそうです。

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ツアーメンバー一同。またにし阿波で会えることを祈って!

次のページでは、一緒にツアーに参加した、イラストレーターのみかりんさんのイラストつきレポをお送りします!

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