イベント情報

【イベントレポート】IoTでイノベーションを生み出す!愛知とつくるミライ

シビレバー#30は、愛知・名古屋に興味のある企業と盛り上がりました!

GDP国内2位!人口が増え続ける稀有な県・愛知。その実態は?

6月24日(火)に開催したシビレバーは、起業家やスタートアップが集まるシェアオフィス・dock-Toranomonにて、スタートアップとのコラボレーションを推進している愛知県と、愛知県を舞台に活躍している経営者を招いて語ってもらいました。
自動車産業のイメージが強い愛知県ですが、近年スタートアップ戦略を策定し、新たな産業の創出に注力したりと、少しずつ変わってきているとのこと。

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会場のdock-Toranomonでは日々、スタートアップ向けのイベントが開催される

今回のシビレバーは、愛知県の現状を知ってもらい、そこを舞台に活躍する経営者の方に語っていただき、さらに参加した皆さんとで交流するというイベントになりました。

■モデレーター/Creww 小田健博さん
dock-Toranomonのコミュニティマネージャー。愛知県出身。2019年から愛知県と一緒に、スタートアップ企業と愛知県内企業のビジネスマッチングを行う。

まずは、愛知県 東京事務所の山口さんから、愛知県の現状について、スライドを用いながらお話しいただきました。

日本の心臓部にある愛知県。国内外の産業の核を担う

「愛知県は、日本のほぼ中心に位置していて、人口は全国で4位。人口が増え続けている数少ない県でもあり、GDPは東京に次いで2位と、産業の中心地で心臓部といえるでしょう。
また、ハート=愛知の“愛”でもあるので、“Heart of JAPAN”とも言われます。製造品出荷額等は41年連続で1位で、輸送用機械器具だけでなく繊維工業を始め、シェア1位の業種も数多く存在します。
2027年にリニアも開業予定で、東京と名古屋間を40分で走り、利便性はますます上がっていきそうです。
LCCを中心とした航空ネットワークも充実してきていて、今後も拡充の予定です」(山口さん)

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イベントへの参加者は、これから起業をするときのエリアとして愛知県を視野に入れたい方や、企業の新たな拠点として愛知県を検討している方々。
愛知県出身や地縁がある前提ではないため、日本国内をフラットに見たときの愛知県の位置関係や、土地の利点などについて説明いただきました。

「さらにご存知の通り、世界一の自動車産業がありますが、現在、トヨタ自動車のテストコースなどの研究開発拠点も整備しており、また自動運転の実証実験も全国で最初に開始するなど、新しいことへのチャレンジも始まっています。
愛知県としては、産業の3本柱を推し進めていて ①次世代自動車 ②航空宇宙産業 ③ロボット産業に力を入れています。
これまでスタートアップ企業は不毛の地と言われてきましたが、昨年、『あいちスタートアップ戦略』を策定し、注力を始めています。企業や大学などとも連携して、スタートアップ企業の創出・誘致を支援していきます」(山口さん)

自動車産業の印象の強い愛知県ですが、新しい取り組みも始まっていることや、スタートアップも歓迎していることをお話しいただきました。
さらに、ノーベル賞の日本人受賞者16名のうち7名が愛知・名古屋にゆかりがある科学者であったり、農業産出額も全国トップレベルであることや、今後の大型事業やプロジェクトなど、ミライにつながる種について説明されました。

さらに、年間給与も東京に次いで2番目に高いこと、働き方改革で二拠点居住(デュアルライフ)の地として名古屋はちょうどよい距離感であること(新幹線で90分)、人口は増えている一方で優秀な女性の流出が多く、女性が活躍できる・残りたい場所にしていきたい、という思いを語っていただきました。

愛知で新たなビジネスの可能性は?3代目社長がリアルを語る

すでに発展しきっている愛知県と思いきや、新たな産業の可能性に気がついてもらったところで、愛知県からのゲスト経営者の登場です。

■横山興業株式会社 代表取締役社長 横山栄介さん

横山さんは、横山興業株式会社の3代目社長。もともとトタン屋からスタート(屋根や壁などの建材)し、現在も太陽光発電、車の椅子のフレームなど製造をしています。
研磨技術に自信があり、その技術を応用してカクテルシェーカーを6年前から製造、国内外へ販売。弟の横山哲也取締役は「世界から尊敬される100人」にも選出された。

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カクテルシェーカー。研磨技術の応用から生まれた製品

「カクテルシェーカーの製造は、世界に13社ぐらいしかないニッチな分野で、現在は世界17か国に販売しています。会社全体の売上の1%だがとても大切にしている事業です。
製造業を誇る愛知県だからこそ大切にしていきたいです。磨く技術の強みを活かしたカクテルシェーカーは、“内側を磨く”という着眼で、世界で初の試みです。
細かな泡を生み、マイルドな味わいのカクテルをつくるおとができ、一流ホテルや都内で話題のバーなどでも採用されました」(横山さん)

自分たちの技術でできることは何か、自己満足ではなく社会で認められるものを考えることが大切とのこと。横山さんは、続けます。

「自動車業界でも100年に一度の危機と言われていますが、フィルムにこだわったカメラ製造業は、その分野だけで戦い続ける企業はすべて負けています。富士フィルムなど持っている技術で化粧品に進出するなどイノベーションを起こすことが重要と考えます。
愛知県の製造業に携わる人は、危機でもなんとかなるかなーと考えている人が90%、なんとかしなければならないとアグレッシブに動く人は10%程度という実感です」(横山さん)

横山興業がつくるカクテルシェーカーは、デザイナー、設計は外部パートナーと提携し、同社でつくれないものは別の市で製造し、販売もPR会社に依頼するなど、分業しておこなっているとのこと。
何かコトを起こそうとしたときに、自社でやれる範囲は限られるため、パートナーシップを結ぶという発想も重要だと話します。

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「製造業に強い愛知県は、パートナーシップを結べる機会、マッチングの機会も多いのではないでしょうか。
スタートアップが成長し、スケールを持つと「量産」というステージに移行します。そのフェーズは愛知県との親和性も高いのではないでしょうか!」(横山さん)

会場のスタートアップやこれから起業予定の方々に、愛知県のものづくりの地盤をアピールし、チャンスにあふれた土地であることを知ってもらったところでお話は終了。
その後は、全体での交流会となりました。

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当日参加された方からは、こんな声が聞かれました。

「お酒を飲みながら講演を聞くというのが新鮮で、交流会もたくさんの方とお話することができ大変満足でした」
「交流会でいろいろな方と意見交換でき有意義でした。雰囲気がフランクで、いろんな方と出会えました」
「地方都市で起業を試みる方の懸念事項を聞くことができ、参考になりました」

愛知県の現状を知ってもらったうえで、実際にどんな懸念があるのかなど、一歩を進めるための有意義な時間となったようでした。参加いただいた皆さま、ありがとうございました!

シビレバーは、毎月第三火曜日(不定期)で開催!参加いただきたい方は、イベントページをご覧ください。

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