「東北・新潟のキラ☆ Meetup!オンラインイベント」開催レポート

東北・新潟の経営者と未来を語り合う!オンラインイベント終了

東北・新潟でキラリと輝く「キラ☆企業」の経営者の話を直接お聞きし、地方で暮らし働くことや起業・経営などについて気軽に質問や相談ができる第2回「東北・新潟 Meetup!オンラインイベント」が2月18日(木)夜、公益財団法人東北活性化研究センターの主催で開かれました。今回ゲストとして登壇いただいた経営者は、高齢者と障がい者に向けた総合福祉事業を展開する愛さんさんグループの代表取締役CEO 小尾勝吉さん、伝統工芸「玉虫塗」の生産を行う東北工芸製作所の常務取締役 佐浦みどりさん、麺茶屋として創業し130余年の老舗食品企業マルニ食品の代表取締役 二階堂玲子さん。業種も経歴も異なる3人の経営者と話ができる貴重な機会とあって、事務局の想像を超える早さで多くの申し込みをいただき、あっという間に定員に達しました。

「麺ざくざく」と「ミガキイチゴのスパークリングワイン」を事前配送!

オンライン会議サービス「Zoom」を使って行われた本イベント。参加者には事前にマルニ食品のスナック菓子「麺ざくざく」と宮城県山元町のキラ☆企業であるGRAが生産するブランドイチゴ「ミガキイチゴ」を使ったスパークリングワインのセットが贈られました。オンライン飲み会のようなリラックスした雰囲気の中、参加者は自宅など自由な場所で、各経営者のお話に耳を傾け、直接質問を投げ掛け、これからの働き方、生き方について考えを深めていました。

参加者の自宅に届けられた「麺ざくざく」と「ミガキイチゴのスパークリングワイン」

第1部:参加者・ゲスト自己紹介!3名の経営者のアツい想いに触れる

イベントは2部制で、まず初めは参加者が1人30秒で自己紹介。一般企業に勤める社会人、起業を考えている方、農業従事者、大学生などさまざまな方が次々と自己紹介を行い、参加動機を話しました。その後、3人のゲストがそれぞれ自身の営む事業、経営者となるまでのストーリー、経営理念などについて持ち時間10分で紹介。スパークリングワインを飲みながらリラックスして聞いてくださいね、という前置きで始まりましたが、単なる会社案内にとどまらず一個人としてのストーリーや困難に立ち向かった具体的なエピソード、経験から得られた人生訓も語られ、参加者はグラスを持つ手を止めて聞き入っていました。

愛さんさんグループ 代表取締役CEO 小尾勝吉さんの自己紹介

第2部:参加者から3名のゲストへのダイレクトインタビュー

3人のお話の後は第2部に突入。参加者を3つのグループに分け、各グループにゲストが1人ずつ入れ替わりながら加わり、20分間ずつ自由に対話を行いました。朗らかなムードの中、事業のこと、経営のこと、「働く」ということ、地域のこと、時代のこと、さまざまな質問が次々と飛び出し、ゲストの3人は一つ一つ丁寧に、実体験も交えて回答しました。3つのルームを少しのぞいて、そこで交わされたやり取りの中から印象に残った内容をいくつかピックアップします。

——経営をしていく中で目的を見失ったことはありませんか。

小尾さん:目的、目標を見失うことはたくさんあります。自分は怠惰でルーズで弱い人間だと思っているので、自分がどうしたら喜ぶのか、何をしたいのかという自己理解をして、自分のストーリーをどう意味づけるかを常に意識しています。自分がどう死んでいくべきかということまで探求していくと、その目的は見えてきます。とはいえ、それは往々にしてぶれますけどね。でもだからこそ、僕は死というものを見続けるこの仕事に就いたのかもしれません。逆に言えば常に自分らしく居続けられるような仕事を見つけることができれば、目的を見失うことはないと思いますし、とても素晴らしいことだと思います。

——縁もゆかりもないまちに入って起業されましたが、その原動力と、そのときに大事にされていたことを教えてください。

小尾さん:原動力は大いなる勘違いと言ってもいいかもしれません。自分の人生をどうデザインするかというところで勘違いをしながら、でもそれを原動力にやってきました。そして大事なことは、言葉よりも自分が発しているオーラのようなものだと思っています。それは何かというと、頭の中で、腹の中で考えていることが外に出るということです。小手先の話よりも、何でそうしたいかということを本気で思っていれば、それは伝わります。それを探求することが大事です。ですので、知らない場所であってもそうじゃなくても同じで、何をするためにここに来たのかが自分の中に100パーセント落とし込まれていれば、究極的には言葉はいらないと思います。これも勘違いなのかもしれませんけどね(笑)。

——家族と事業の適切な距離感で心掛けていることはありますか。

佐浦さん:自営業の方は、家族と事業を分けることは難しいですよね。私はサラリーマンの家で育って、今の家業に嫁いだので、24時間家族と一緒というのが最初はなかなか慣れませんでした。切っても切れない関係なのでいろんなことはあるんですが、お互いが支え合っている存在になっているので、何か目標があるとそれがうまくバランスを取ってくれていました。ただ仕事も生活も一緒なので、あえて休日はお互いにそれぞれの時間を持って、趣味や友達など別々の世界を持つようにしています。尊敬できる立場で家族がそれぞれ自立しないといけないのかなと思います。子どもも含めてそれぞれにやることがあり、やりたいことがあるので、口出しをしないとか話を聞くとか、忙しくて向き合えないときは「ごめんね」とちゃんと伝える。お互いに無理はしないでも良好な関係を築いていこうという努力は家族でも必要だと思います。

東北工芸製作所 常務取締役 佐浦みどりさん

——同じ会社でずっと働いていると、本当にこれで私は合っているのだろうかと分からなくなってしまいます。

佐浦さん:私の会社には週2日工房に来て、週1日広報をやってくれて、他の会社でも働いている40代の男性がいます。彼は東日本大震災の後に仙台に引っ越してきて、それからずっと仙台に住んでいます。居心地がよくなってだんだん仲間も増えてきたということもあると思いますが、自分のペースで、例えば土日はどこかに行くなど決めて仕事も調整できるからということを話していました。地方で働くと東京より給料は少ないかもしれないですが、時間を自分で有効に使えるんですよね。地方にいると人と比べることもなくなって、これでいいんだという納得できる自分なりの過ごし方ができて、自分の価値を見いだせると思います。

——ファンをいかにつくるかという部分で意識していることはありますか。

二階堂さん:おいしいとかこの商品はここがいいというのを伝えるのが、時代とともにどんどん難しくなっています。スーパーマーケットやコンビニエンスストアが得意先で、バイヤーさんと商談してトラックで大量にものを運んで終わりという仕組みの世界になってしまっているんですね。でもそのままではいけないなということで、私たちがおいしいと思うものをお客さまに体感していただく場所としてお店を出しました。おいしさを十分感じられる環境をつくってそこで食べていただこうと。すごく地道な取組みなんですが、おいしさを感じていただく根本や土台がそこにあると思うんです。そこでファンになってくれる人が生まれ、将来的には麺好きの方のオフ会のようなコミュニティーがあっても面白いのかなとも思います。

マルニ食品 代表取締役 二階堂玲子さん

——楽しく仕事をするとはどういうことでしょうか。

二階堂さん:普段の生活の中で大変なことや難しい課題にぶつかってしんどいなと思う人は多いと思いますし、人生はそういうものだと思います。でもせっかく人生を送るなら、自分が死ぬ時にああよかったなと思ってほしいと、私は新入社員に必ず伝えています。だから自分の人生を大切にして楽しい一生を送ってくださいと。その一つに食べることがあると思っていて、みんなでおいしいねと言い合える瞬間ってすごく楽しいですよね。それが私たちの仕事でもあり、そのためにはまず自分自身が食べてうれしいという、食に対しての楽しさを働いている人たちにも追求してほしいと思っています。食べてもらった誰かの笑顔をつくれる、そのために楽しんで努力してほしいなと思っています。

ゲスト3名から参加者へのアツいメッセージ

最後にゲストそれぞれから一言ずつ頂きました。

「皆さんの質問に答える中で、これって自分に言っているんだよなと思いながら、自分に向けてのメッセージになっていたかもしれません。人との出会いで大きく人生は変わるので、これからもつながっていただきながら、またどこかで交わる時にはぜひ一緒に豊かな時間を過ごしましょう」と小尾さん。

「皆さんに質問されて、自分たちがこれからどう活動しなければいけないかとあらためて考える機会になりました。地元の魅力と自分たちの活動をリンクさせていかないと良い交流が生まれないということも感じたので、これからも皆さんとつながっていろんな意見を吸収させていただければ」と佐浦さん。

二階堂さんは「企業と人とのつながりができるこうした新しいツールの活用の仕方に興味を持ちました」とオンラインイベント初参加の感想を述べ、「若い方にはこれからいい人生を歩まれることにわくわくしながら、楽しんで進んでいただきたいなと思いますし、このコロナ禍、みんなで前向きに乗り越えていきましょう」と呼び掛けました。

ご参加いただいた皆さまありがとうございました!

最後はゲストも参加者も、主催者も一緒に、麺ざくざくとミガキイチゴのスパークリングワインのボトルを手に記念撮影。予定していた2時間を超えて話が弾んだオンラインイベントは、コロナ禍を乗り越えてリアルの場で集まって語り合える日を楽しみに幕を閉じました。

東北・新潟にはキラリと輝く企業がたくさんあります!

東北活性化研究センターでは、本イベントのゲスト3社以外にも、約300社ものキラ☆企業の魅力をホームページを通じて発信しています。

東北・新潟で「自分らしく働きたい!」「 やりがいを感じる仕事がしたい!」「 夢を叶えたい!」と考えている方は、是非「キラ☆企業サイト」を覗いてみてください。