インタビュー記事

エンジニアリングを通して、福島を活性化したい――地元で「フルリモートワーク」というキャリアを実現した男性の想い

満員電車に乗りたくない、育児や介護と両立しながら働きたい。そのような方々が柔軟に働く選択肢として、普及が進む働き方「リモートワーク」。シビレが掲げている「東京にこだわらない働き方(OFF TOKYO)」を実現するためにも、重要な要素といえるでしょう。

しかし、魅力的な働き方にみえる一方で、遠隔地でも業務をこなせる高いスキルが必要だったり、自己管理能力がなければモチベーションの維持が難しいなど、簡単には実現できないのも事実です。

シビレのサービスを活用した方の中には、地元の福島県でエンジニアとしてフルリモートワークという働き方を実現した村野真軌さんがいます。村野さんは組み込み機器の開発やカヤックのエンジニアというキャリアを経て、現在「Spacee(スペイシー)」というサービスの開発に携わっています。

今回は、そんな村野さんにこれまでのキャリアの話に加えて、フルリモートワークのメリットやデメリット、OFF TOKYOをしたい人へのアドバイス、今後実現したいことなどをお伺いしました。

フルリモートワークのメリット、デメリットとは?

――今のお仕事について教えてください!

貸し会議室やレンタルスペースの予約サイト「Spacee(スペイシー)」の開発に携わっています。様々な遊休スペースを活用し、1時間500円から会議室を提供するサービスです。首都圏のビジネス街を中心に3000室以上を展開し、これまで100万人以上に利用されてきました。スペイシーはフルリモートワークがOKの会社なので、私自身は地元の福島に住みながら働いていますね。

――もともとはどのような仕事をされていたのですか?

仙台の高専を卒業後、宮城県内で車載組み込み機器の開発をしました。この仕事を通してエンジニアとしての基礎を固めることができました。一方で、就職後にWebサービスが急速に発展し、自分が便利に楽しく使う機会が増えていくにつれ、自分で開発したいと思うことが増えたんです。

そこで、組み込み機器の開発を10年で区切りをつけ、Web開発に転身することにしました。しかし、宮城では転職先が見つからず、横浜に移住することに。横浜では、面白法人カヤックという会社でRubyを使い、キャンペーンサイトなどの受託開発を担当させていただきました。実装から構築、リリースまで経験できて、こちらでWeb開発の基礎を固めることができましたね。

――フルリモートワークという働き方を選択するまでの経緯について教えてください。

FacebookやEvernoteのような身近な人が使って嬉しくなるようなサービスを開発してみたいという思いから、カヤックを退職しました。その後、友人がフリーランスで仕事をしていたこともあり、私もフリーランスに。その時に、現在働いているスペイシーとお仕事をするようになったのですが、最初は横浜で半分リモートワークをしているような働き方をしていましたね。

しかし、親が60才を過ぎたタイミングで、エンジニアを辞めて地元に戻ろうと決めて。家業のねじ屋を継ごうと考えていたのですが、親と相談をしてエンジニアとしてのキャリアを活かせる道を探すことになったんです。そこで、フルリモートワークでスペイシーの開発を続けることになりました。

――フルリモートワークのメリット、デメリットについて教えてください。

メリットとしては、時間の使い方が自由になることです。人が多くない時間帯に買い物をして、夜頑張ることができますし、勉強会にも参加しやすくなりました。他にも、通勤時間がなくなったことや集中したいときに開発に没頭できるのも良いですね。毎日、犬と散歩に行けるのも嬉しいです。

デメリットは、時間の縛りがなくなるので、自己管理ができないと成立しないことです。夜や土日にカバーすることも必要なので、向き不向きがあると思いますが、試してみる価値はあると思います。私の場合、モチベーションを維持するために、音楽を聞いたり、散歩に出かけたりしていますね。

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――以前の働き方との違いは何が大きいでしょうか?

感じるストレスが全然違います。私の場合、同じ時間に起きて通勤し、オフィスで過ごすという時間の使い方が自分にあっていなかったので、会社員時代はよく外の空気を吸いに休憩していました。オフィスの空調も苦手だったので、今のような働き方を心地よく感じています。

また、会社員をしていたときは、愛犬と過ごせる時間がかなり少なかったのですが、今はリモートワークなので、大体一緒にいて散歩も行けるし、世話もできるのがとても嬉しいです。

シビレバーの参加を通して、地元への思いが強くなった

――sibireを知ったきっかけは何でしたか?

友人からの紹介でした。シビレバー(シビレが毎月渋谷で開催している交流会)に参加し、東京にこだわらない働き方「OFF TOKYO」というコンセプトを掲げているのに共感しました。シビレの鈴木さんも同じタイミングで東北にUターンをされていて、話が盛り上がったのを覚えています。

――sibireのサービスは、どのように利用しましたか?

「シビレバー」を通じて、OFF TOKYOを実践する人々と交流できたことですね。他にOFF TOKYOされている方も地域への思いが強いので、私も地元に貢献したいという気持ちが強くなりました。また、同じように福島にUターンしたい人の手助けをしていきたいと思ってます。

――OFF TOKYOしてみて良かったことや、これから実践したい人へのアドバイスはありますか?

仕事でのストレスが少なくなっただけでなく、親の心配が減ったり、地元の友達に気軽に会えたりするのもOFF TOKYOして良かったことですね。これから実践したい人へのアドバイスとしては、まずはできるならリモートワークをしてみることが近道だと思います。やってみると自分に合う・合わない、移住後にどのように仕事・生活をするかが具体的に分かるようになります。

一般的に移住する場合、生活と仕事の基盤を全て変えることになるのですが、この場合は新しい生活が合わなかった時のリスクが高く、両方に慣れることに疲れてしまいます。リモートワークに限りませんが、仕事と移住の段階を少しでも分けて考えられると、かなり負担が軽減されると思います。

――最後に今後実現したいことや目標について教えてください。

エンジニアリングを通して、地元・福島を活性化していきたいと思っています。今はWeb開発だけに特化しているので、徐々に領域や仲間を広げていきたいです。その中で、福島にUターン・Iターンしたい人の支援や、移住後に参加できるコミュニティづくりを進められたらと思っています。最初の一歩として、プログラミングの勉強会を始めてみたので、ぜひチェックしてみてください。

シビレバーの様子

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