おいしく安全な水産物を市民の食卓へ。産地と消費者をつなぐ担い手

<OFF TOKYO×キラ☆企業>仙都魚類株式会社/執行役員 管理部部長・千葉和美氏

この企業のキラ☆ポイント!

  • 東北の拠点市場として、東北全域の消費者へ水産物を安定供給。食のインフラを支える仕事
  • 市場ニーズを的確に捉え、市場全体の流通を考え、動かすなど機敏な判断力が要求される仕事
  • 老舗企業として、次世代を担う若者にSNSを活用して水産物の魅力を発信

市場の様子。活気あるなかで働く

市場の卸売業として、人々の生活を支える

仙都魚類は、水産物卸売業者として昭和23年に創業。昭和35年には農林水産省の許可を得て、仙台市中央卸売市場に卸売業者として入場し、以降は仙台市はもとより東北の拠点市場として宮城県を含め東北全地域の消費者へ水産物の供給を行っています。

卸売業は、常に消費者や取引先を念頭に置きながら、生産者と消費者の間をつなぐ重要な役割を担います。
仙都魚類は、市場で水産生鮮品や冷凍・加工品を集荷し、仲卸・小売店などへ販売します。
その中で同社が大事にしているのは、消費者のニーズをダイレクトに受ける小売店の要望を汲み取り、生産者やメーカーにフィードバックすること。
小売店や消費者の嗜好を吸い上げ市場全体の流通量を考え動かすのは、市場をデザインする仕事ともいえそうです。
「仙都魚類」というブランドはありませんが、生産者やメーカーと連携しながら、ひとつの商品を作り上げる気持ちで取り組みます。

執行役員 管理部部長・千葉和美さんにお話しを伺いました。

このエリアで事業をスタートした経緯を教えてください

当社は、創業72年。現在の社長は5代目になります。

先代の会長は、戦後の食糧難の時期に、仙台や塩釜を拠点にして鮮魚運搬船を使って魚を生産地から消費地へ供給、販売する仕事を始めたそうです。
全国から魚を集めて、仙台の消費者に新鮮な食糧を供給したいという志を持って仙都魚類を創業したと聞いております。
創業時、リヤカーを引いて魚を売ったという話しを先輩から聞きました。

事業の中で力を入れていることは?

水産物をいかに安定供給していくかが非常に大事なことだと思っており、そういった意味では、公共性の高い仕事です。
コロナ禍においても、市場は休みなく毎日稼働し、仙台市民に水産物を安定供給しています。
食の供給がストップすることはありませんから。
現状では、飲食店などへの供給が減少した一方、スーパーなどへの供給は自宅で過ごす人が増えた影響もあり、伸びています。
情報発信にも力を入れていて、メディアやSNSを通じて若い人たちに魚の特性やおいしい食べ方を伝えています。

部門のなかで力を入れているのは、鮮魚部、冷凍、水産食品部などです。
生の魚は取り扱いが難しく、セリでスピーディーに販売を行っています。セリを行っているのは、社員全80名の内12名ぐらいです。
セリで高値で売ることが、結果として生産者への還元につながるため、プレッシャーも大きいですね。

今、求めている人材は?

水産系の学部学科の出身者もいますが、出身学部や経験などは特に重視していません。
さまざまな立場の方々と気さくにコミュニケーションがとれるスキルが求められます。
同じ市場で働く人たちを仲間として、信頼関係を築いていける人が向いていると思います。

仕事は朝6時から始まりますが、部署によっては3時から働いている社員もいます。朝が早い分、仕事の終わりも早く(12時に終業する者も)家族と過ごす時間はたっぷりあります。

同社採用ホームページより。イメージしづらい仕事の様子をわかりやすく伝えている

これから目指したいことはなんですか?

従業員はみんな、仙台市民に水産物を安定供給している自負をもって働いています。
生産者の思いをしっかり受け止め、そして消費者のニーズを
汲み上げて、取り組んでいきたいと考えており、今まで以上に強い組織を作っていきたいです。

たくさんの水産物を取り扱えることが強みなので、この点もさらに伸ばしていきたいですね。

取材を受けて、学生の感想

今回の取材には、東北エリアの学生が同席し、学生の視点でどのように感じたか、感想を教えてくれました。

同席した学生:菅野貴子(東北福祉大学3年 福島県出身)
お話しを聞かせてもらった、東北福祉大学3年の菅野貴子です。

福祉行政学科で、福祉に関する政策や国際政治について学んでいます。現在はコワーキングスペースでのインターンと、学生団体のリーダーとして活動してます。女性のキャリア構築や働き方について興味があり、将来はその分野に携わる仕事をしたいと考えています。

仙都魚類さんへの取材で魅力的に感じたポイントをまとめました。

まず1つ目は、「生産者・小売業者の両者とコミュニケーションをとるスタイル」です。
小売業者に消費者のニーズを聞き、生産者にもそのニーズを伝えていくという話がありました。
両者の仲介役となることで、ただ魚を卸すだけでなく、よりお客様と密接にコミュニケーションを取り、信頼性を築いていると感じました。

2つ目は、「裁量権をもってお仕事ができる点」です。一度の取引で動く金額も大きく、責任感を持って取り組まれているところに注目しました。
仙台にいれば一度は仙都魚類さんが卸した魚類を食べているはずです!
消費者の視点からも、地域に根差し、地元に大きく貢献できていることを実感しながら働けそうだと思いました。

3つ目は、「新しい挑戦を仕掛け続けているところ」です。
魚の特性やおいしい食べ方の情報発信もされていて、Instagramやテレビなどを通じて魚を使った料理の紹介をしています。
卸売をするだけにとどまらない姿にキラリと光るポイントを感じました。

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